マインドフルネスとは、「大事なことに心を向ける」ということです。ものの見方やその技法です。
心の病の改善にも活用されており、その場合は「マインドフルネス心理療法」あるいは「マインドフルネス精神療法」といいます。これは認知行動療法という心理療法のⅠ種で、第3世代の認知行動療法と呼ばれています。
欧米ではすでに多くの研究や臨床に活かされていますが、残念ながら日本では、まだあまり普及していません。
私たちの心は、日々、現実世界のさまざまな出来事に影響されます。また、身体的な痛みや刺激、さらに過去の記憶などがよみがえってきて、心が振り回されることがあります。
楽しい出来事もあれば、つらい出来事もあるのですが、特につらい出来事に遭遇したとき、心は大きく乱れて、つらい思考や感情が湧き起り、自分自身や他者を傷つけるような行動や思考を繰り返すことがあります。
マインドフルネスは、自分の心を冷静に見つめます。そして、離れてしまいがちな現実世界と自分自身をつないでいくものです。この心のエクササイズを繰り返していくことで、マイナスの思考の連鎖を断ち切り、衝動的な行動を抑制して、日々健やかに穏やかに生きていくことを目指します。
そして、メンタルオフィスSINBIで提供するマインドフルネスは、マインドフルネス総合研究所の大田健次郎氏が開発したマインドフルネス心理療法(SIMT・シムト)と呼ばれるものです。マインドフルネス心理療法(SIMT・シムト)は、大田氏ご自身の体験をもとに、西田哲学(西田 幾多郎)とうつ病の脳神経生理学の研究成果を応用して開発し、うつ病や不安障害(パニック障害)・PTSD等の、精神疾患の治癒を目的とした心理療法です。