摂食障害の源をたどるとそこにイジメがあった。
ということはよくあることです。
実際の事例としては、
30代の女性で、子どもの頃のイジメの影響がはっきりと残っていて、
大人になって30歳を過ぎてもそれに苦しめられているというものです。
子どもの頃のイジメはほとんどが女性によってなされたもので、
特に女性の集団によるものが多かったので、女性集団への異常な
恐怖心というものを抱えていました。
そして、更に過酷な状況としては、
母親の虐待に近い暴力やネグレクトがあったために、
強烈な女性不信と女性への恐怖心を抱えることとなってしまい、
過食衝動の根源は、ほとんどが女性との接触に端を発しているというような
ものでした。
カウンセリングでの対応は、ほとんどがそれらイジメのトラウマセラピーが
中心になっていきました。
過去のトラウマ体験で抑圧された感情の解放と
トラウマの記憶の書き換えということを地道にやっていくことになります。
そのようにしてトラウマを癒し書き換えていった上で、現在の問題に取り組ん
でいく事になります。
現在の取り組みは、対人関係療法で、女性との間の歪んでしまった
コミュニケーションのあり方ひとつひとつ取り上げていき、
再構築していくという作業をしていきます。
その結果として、思ったよりもスピーディな回復があり、
かなりひどかった過食がほとんどなくなってしまうという画期的な成果を
得ることができました。
(過食はパン類が多く食パン2~3斤や菓子パン5~6個といったもの)
ご本人の強い意思による成果が大きかったものだと思います。
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