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高橋奈津子さんが、実名・顔出しで、
苦しんでいる皆さんのためにと、
体験談をシェアしてくださいました。
私は、高橋奈津子と申します。
よろしくお願いします。
私は現在51歳で、15歳のころ「食べたものを吐いたらやせられるよ!」と友人に言われ、過食嘔吐は始まりました。
現在まで、36年ですかね~37年かな?私の場合は過食嘔吐です。一日に1~4回・とかく食べると吐いてしまう、という症状です。
体重は38キロをキープしていたころもありました。42キロをキープしていたり、体重にこだわり、太るのを恐れての日々でしたね~
この間、看護師の免許を取り、仕事をし、結婚、出産4人の子供に恵まれたものの、常に過食嘔吐は付きまとい、お酒に、たばこに過食嘔吐。
表面上の笑顔を絶やさず、嫌われないように、周りに気を使い、でも、それはそれでよいと思い込んでいました。
「とても気が利くね。人がいいから、
高橋さんは」
と誰からも好かれていると思い込んでいたかもしれませんが、人に悪い印象は与えていなかったように思います。
でも心のどこかで、なんかへんだな~・タバコを止めたい、お酒をやめられたら、過食嘔吐がやめられたら、と思いながら、時に流され、人に流されて生きてきました。
なんでこんなことをしてしまうのか?常に自分を責めながら…
自分はどうせ、弱い人間で、こんなことしかできないダメな人間なんだ。
一人で頑張らなくちゃ!誰にも知られたくない・過食嘔吐しているなんて。
私は誰からも愛されていない。愛されるのがへたなんだよな~
皆すごい良い人生を送っているよな~
家族と過ごす時間も人と接する時間も、仕事も、何もかもが自分の人生はすべてこの過食嘔吐のための人生。
過食嘔吐するためにはなんでもしてしまう。なんでもできてしまうのです。
過食嘔吐するための時間を作り、過食嘔吐するために仕事をしてお金を稼ぐ?
こんな人生は嫌だと思い、催眠療法や気功療法、精神科へ通い薬もらったり、社団法人実践倫理校正会へ入って活動をしたり、結局は、一時的には良くなりますが、
この良い状態が続かないです。家族との食事も楽しいと思って取ったことはありませんでした。
もちろん外食なんて嫌で嫌で、メニューをみて思うことは吐きやすい食べ物はどれか、トイレはどこか?
どこに遊びに行っても過食嘔吐できる環境を考えている・・・ これって本当に変ですよね。
そして1年くらい前からですかね~仕事をしながら、症状がひどくなっていき、食べ物を自分の部屋へ持ち込み、仕事以外は引きこもり、家事もしたくなくなってしまいました。
仕事は過食するためのお金を稼ぐことになるので、仕事は行くのですが・・体重も29キロとなってくると、からだはフラフラするようになり、物忘れがひどくなったりしてきました。
階段を上るのでさえ、つらい状態でしたが、騎乗な私はそんな仕草はせず、愚痴一つ言わずに仕事は楽しいと笑顔でいる毎日でした。
家に帰ると、一日に10合以上のご飯のほかにパンを5袋以上やお菓子を食べ、アイスクリームやお弁当、手あたり次第、食べて吐く。
こんな状態はさすがに嫌になり、食べないように今度は、薬を飲んで寝るようにしましたが・・
そのうち、こんなことをするくらないなら、死んだほうが良いと、もう生きていることは十分に堪能したので、死にたい、死にたい。
とそればかりを思い、早く死ねるなら、もっと食べ吐きをしよう。さらに症状はひどくなり、もう心も頭もからだもぼろぼろになっていました。
主人や子供たちからは「お母さんもう頑張らなくていいから、もうやめて!」と言われても、そんな心配をよそにもう自分ではどうしようもなくなっていました。
そんなとき、ネットで福山さんのホームページで、摂食障害は治る?????
何言っているの?この人は???治るわけないじゃない、でも、ま!どうせ死ぬ気ななんだから、この説明会へ行ってみるか?と。
説明会で聞いて、半信半疑。また!だましてる・・金とりか?詐欺か?何やったって、よくならないんだから?
でも・・・とりあえず個人セッションは受けてみようかな~といいう気持ちで治療を始めたのが、3か月前くらいからですかね~
その間にあの死ぬことばかり考えていた私がヒプノセラピストの免許を取得。
積極的にセラピーの勉強会へ参加するようになり、死ぬことよりも楽しく生きることへと心の変化が出てきました。
今度は摂食障害専門のセラピストを目指し、本を読んだり、講座への参加も積極的に受けたい!と思うようになったり、本当に不思議なことです。
まだ治療の途中で、症状が止まったわけではありません・・・気分が落ち込み寝込むこともしばしば、一日に数回の過食嘔吐も続いています。
でもとても良い方向へ向かっていることは感じます。セッションを受けて症状が止まってみたり、家族が変ったのか、・・・
周りがか変わり始めてきました。周り?というか、私が変わってきたのかもしれません。
主人と旅行へ楽しく行けるようになり、ここ3か月の間に、博多、沖縄、毎週一泊の温泉旅行やゴフルを楽しんでいます。ランチもおいしいですよ!
先日は主人と娘と4人で北海道へ行ってきました。2月にはオーストラリアへ行くことも決まっています。3月は香港?台湾?へ行く予定です。すごいでしょ!
お正月何年ぶりでしょうか。主人の実家で子供たちと一緒に年越ができ、一緒にご飯を食べて、食べたいものを選んでいる自分。楽しく、おいしく食べられ自分にいることに気が付かされます。
子供たちや主人と言いたいことを言い合ったり、嫌なものを嫌だと言えたり、見たいものをしっかりと目でみて、聞きたいことを耳で聞いて、少しずつ自分の存在が見えてきています。
無意識な感情、見えなかった自分自身に気が付き始めたのかもしれません。
わがままな自分、症状の出ている自分。どんな自分もそれでよし!という必要あっての自分なのだから。と素直になってきている自分に本当に感謝です。
摂食障害は病気です。風邪には風邪薬、皮膚病には塗り薬、癌にも抗がん剤や最先端の治療が施される時代。摂食障害には飲む薬も塗る薬もありません。
自分自身が抱え込んでしまう本当に苦しい病気です。本当につらいのです。これは摂食障害である、私だからわかるのです。
私は、この病気をこのままでよいと、お思い込み、過ごして生きてきました。でも、今、福山さんとの出会いから、人生は大きく変わろうとしています。
摂食障害37年。看護師、そしてセラピストとしてのこれからの人生は、自分の経験を活かしながら、今、苦しんでいる人へきっと良い人生が送られるようにアドバイスのできる、自分へと変われると思っています。
ぜひ一緒に一人で悩まずにこれからの人生を楽しく、楽に生きていきましょう!
ありがとうございました。