学校で嫌なことがあって・・・・
学校でイジメられて・・・・
学校で太っていることをバカにされて・・・・
そうして、食べられなくなって、学校に行けなくなってしまう・・・・・
体重は急激に減少・・・・
といった拒食症。
このような場合、学校での問題が拒食症を生みだしたのだから、学校の問題が
解決されれば、拒食症は改善されていくはず・・・・・
と考えられるのですが、
そうはいかないのが拒食症です。
例えば、学校に問題があるのであれば、
”学校にはもういかない”
ということになれば、拒食症は治るはずなのですが、
治らない・・・・
さて、どうしたことでしょう。。。。
そこで、大切な視点が、対人関係療法の視点です。
対人関係療法では、重要な他者との関係性をとても重視しています。
母親が対象になるケースがほとんどですが、父親の場合もあります。
ここでまた、母親が悪いのか???
となってしまいがちですが、そうではありませんので、あまりお母さんは自分を
責めないでください。 お母さんはお母さんでベストを尽くしていたはずです。
大丈夫です。
いつも言ってますが、これは家族の関係性の問題です。
さて、
ここで、カウンセリングで問題になってくるのが、
”お母さんに悪いから”
”お母さんが可哀想だから”
ということで、本当の気持ちを言わない人がいるのですが、
ここで口を閉ざされてしまうと摂食障害の改善への道が閉ざされてしまいます。
ここは、お母さんが悪いのではなく、お母さんと私の間の2人の関係性の問題
なのだと捉えてください。
だから、正直に本心を話してください。
それが、お母さんのためにもなるのです。
そのご理解の上で、ここでポイントとなってくるところはどこか???
というと、
ご本人が、家庭で安心感を持てていたかどうか???
ということです。
学校で何があろうと、家に帰れば、
”安心できる”
という環境があったのかどうか???
ということです。
ここでも、母親がダメだったのか???
という発想になりがちですが、
大事なのは、
”本人の捉え方”
もあるということです。
お母さんが同じ様に接していても、姉妹でその捉え方は違うものなのです。
だから、それは本人の捉えカの問題でもあるわけです。
”母親の愛情をちゃんと受け取れていたかどうか????”
そして、家庭をどう捉えていたのか・・・・・
これも、家庭の状況と本人の捉え方に関わってくるところです。
学校で何があろうとも、家に帰れば、自分を迎えてくれて、
そのままの自分を受け容れてもらえる、安心・安全な環境が
あったかどうか・・・・・・
また、
本人は、そのような家庭をどう捉えていたのかどうか???
これも、家庭の状況と本人の捉え方に関わってくるところなのです。
だから、ここでは、ご本人の問題も浮き彫りにはなってくるのです。
学校であった嫌な事をお母さんに言えていたのかどうか???
自分の素直な気持ちを表現できていたのかどうか???
家庭のことをどのように思っていたのか???
ここで、家庭の安心・安全があれば、
多くの人は試練を乗り越えることができるのですが、
それがないと、暗礁に乗り上げてしまうわけです。
だから、対人関係療法ではここに焦点を絞ってカウンセリングを施して
いくわけです。
それでは、具体的にはどのようにしていくのか???
その方法についてはまた・・・・
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