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食べない快感・・・食べる不快

食べない快感・・・食べる不快

食べない快感・・・食べる不快

2016年12月16日

食べて、食べ物が身体に入ったり、留まっている感覚が、

”とても不快で嫌”

というのは、拒食症の人や過食嘔吐を抱えていて低体重を維持している人

がよく訴える感覚です。


私などでも、ちょっと食べ過ぎると何かすごい不快になるものです。

身体が浮腫む感覚や重い感じがあると、やはり不快なので調整しよう

とするものです。

そして、食事を減らしたり、一食抜いたりすれば、身体がスッキリして軽く

なって、よかったというのは普通の感覚だと思います。

一旦、調整がつけばまた元に戻していくということができます。

でも、ここができないのが、摂食障害です。

一体、何が違うのでしょうか???

やはり、そこには、通常の身体の快や不快以上の何かが存在します。

それは何なのでしょうか???

カウンセリングしていて、よく出てくるのが、

”食べずに痩せていく快感”

です。

食べずに痩せていくと、身体も精神も何かスッキリして、集中力がアップして

いく場合があります。 初期の頃は結構そいういう感覚を味わいます。

  ”食べずにスッキリして、勉強にとても集中できて良かった”

というのはよくあります。

そして、そのあと痩せたことによって、

”周りの見る目が変わった!!”

といったように、食べずに痩せることによって、成功体験をしているわけです。

食べずに痩せていると、

”何かいいことがある”

”物事がうまくいく”

”自分に自信が持てる”

といった体験が、痩せることでの安心感をつくりあげていきます。

そして、その反対の食べものが入っている感覚がとても不快になってきます。

そこで、更に嫌な身体記憶があるとそれに拍車をかけてしまいます。

”太っている頃に嫌な思いをした!”

”太っている時は楽しくなかった”

”太っているとろくなことがない”

といった記憶が深く刻まれているとますます食べて身体の留まっている感覚が

とても不快になってきてしまいます。

つまり、

”痩せている快感”

”太っている不快”

の記憶が深く刻まれてしまっているわけです。

だから、拒食症を克服していくには、その深く刻まれている記憶へと

アプローチしていくことがとても大切になってきます。

ただ、痩せていることの安心感というのはとても深い意味を持っている場合が

とても多いものです。

食べないで痩せていくというところに深い重要な意味が潜んでいるのです。

そこを紐解いて拒食症を克服していくには、

深いカウンセリングとご家族の理解と協力がとても大切になってくるところです。

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