ストレス過食とか無茶食い過食と言われている過食症は、
”ストレス”
があるから過食して紛らせたり、ストレスを発散したりしているのですが、
過食症を治したいとカウンセリングに来る人で、
”私には特にストレスはありません”
”対人関係もうまくいっています”
という人が少なからずいます。
”ストレスがないのに過食”
というのは、どういうことなのでしょうか???
このようなケースでは、いくつかの要因が考えられます。
まずは、本当にストレスがない場合。
ダイエットして、純粋にその身体飢餓のリバウンドのみで過食が起きているケースです。
でも、この場合は、過食して身体が平常に戻れば過食はなくなります。
身体が平常に戻っても過食が続くようであれば別の原因が考えられます。
あと、ストレスがなくて食べているケースで多いのは、
”寂しさや孤独感の埋め合わせ”
で食べている場合。
過食症で非常に多いパターンです。
自分の寂しさや孤独というものを感じたくないから、食べることで紛らす、誤魔化す、
満たすということをやっています。
寂しい気持ちを感じたくないから、感じる前に過食をしていて、
自分の気持ちに気づいていない場合が多いものです。
この場合、対人関係はうまくいっているのだけれど、”寂しい、孤独”を抱えていたり
します。その場合は、必ず仮面をかぶって人と接しています。
ずっと扱っている、いい人仮面、強い人仮面、クールな人仮面で人と接しているので、
本当の自分は見せず、深い繋がりが持てないので、寂しさや孤独を感じてしまいます。
仮面をかぶって完璧にこなしていれば、当然対人関係はうまくいっています・・・表面上は・・・・
でも、その内面は、大変な問題を抱えているはずです・・・・・過食をしているのですから・・・・・
また、このような方には対人関係療法がいいかもしれません。
あと、もうひとつ多いパターンは、緊張解放型の過食をする人。
多いパターンとしては、平日次の日に仕事がある時は一切過食をしない。
次の日仕事がないとなると、一気に過食モードに入っていくというパターンです。
このような人は、幼少の頃からやはり仮面、いい人仮面、強い人仮面、クールな人仮面を
かぶっていて、本当の自分は見せずに演じているので、対人緊張が強い人です。
対人緊張が強いので、そこから解放されると解放感を味わうために一気に過食へと走って
しまうのです。
そして、このタイプは、幼少の頃から同じ仮面をかぶっているので、緊張している自分には
気づいていません。 無意識のうちに緊張と解放を繰り返してバランスを保っているのです。
その他、過去のトラウマなどの心の傷が癒えずに、その傷をカバーしようとして食べてしまって
いるような場合もよくあります。この場合も、自分ではあまり気づいていないケースがあります。
トラウマなどの心の傷を癒していくには催眠療法がお薦めです。
いずれにせよ、過食をしていて、その過食の元になっているストレスや満たされない気持や心の傷
に気づいていないケースが結構ありますので、そのような方には特にカウンセリングにいっらしゃることをお薦めします。
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