先日もお伝えしたように、過食嘔吐の悪循環の源にあるのは、
”痩せていなければ価値がない!!”
といった強烈な信念です。
でも、この信念を直接どうにかしようとすれば
”失敗するだけ”
ということでした。
悪循環を止めようとして、この信念 ”痩せていなければ価値がない!!”
と直接的に格闘してしまうと、
益々、その信念に基づく行動に振り回されて、右往左往するということになっ
てしまいます。
それは、ご本人も周りのご家族もと言うことです。
それでは、どうすればいいのか????
ということですが、
まず、大切なのは、すべてを受け容れていく・・・・・・ということです。
ここが、なかなか難しいところではあるのですが。
考え方として次のように考えていただくとわかりやすいかと思います。
ここでは、“痩せていなければ価値がない”という信念を抱えた仮面をかぶっていて、
その仮面に本来の自分が支配されていると考えます。
そして、何度もお伝えしているように、摂食障害を治そうとすると、まず、この
“痩せていなければ価値がない”
という信念を抱えた“仮面を問題視して、その信念を変えようとしたり、その信念
に基づく行動である、食事制限であったり、過食や嘔吐などをコントロールしよ
うとするのですが、ご存じのように、必ずこの試みは失敗に終わってしまうと言うことです。
それは、この
“痩せていなければ価値がない”
という信念を抱える仮面は、最終的な結論として出来上がった仮面であり、それは結果として
現れてくる病気の症状であるからです。この仮面は、摂食障害という病気の症状なのです。
つまり、風邪で言えば、熱や咳や鼻水なのです。熱や咳や鼻水は風邪の病気の症状です。
薬を飲めば熱を下げたり、咳を止めたり、鼻水を止めることはできます。
でも、もし風邪をひきやすい人の弱い身体を治したいのであればいかがでしょうか?
熱や咳や鼻水の症状は薬で簡単に解決することができます。
でも、風邪をひきやすい弱い身体をどうにか強い身体にしたいのであればいかがでしょうか?
身体を強くして、風邪をひき難くい身体にしたいのであれば、根本的な問題の解決が必
要になるわけです。その場合は、薬で症状を抑えるのではなく、免疫力のアップが根本
的な解決となるのかもしれません。
この風邪の症状と同じように、“痩せていなければ価値がない”という信念と異常な食行
動は病気の症状なのです。
だから、一時的にコントロールしようと思えばコントロールできるのですが、それは根
本的な問題解決をしていないのでまた必ずぶり返してしまうのです。
摂食障害を治していくには、風邪の症状を薬で抑える対処療法だけでは風邪をひき難い
身体をつくることができないのと同じように、根本的な問題解決を通して、仮面に支配
されない強い本来の自分をつくりあげていくことが大切なのです。
つまり、それは、病気の症状である、考え方や食行動をコントロールしようとしてもうまく
いかないのは明らかなので、
すべきことは、症状を無くすことではなく、
その根本にある問題を解決していくことなのです。
”根本にある問題解決”です。
そのためには、その摂食障害の症状が発症してきたプロセスを辿り、その源にある問題
は何なのかということを明らかにしていくことが必要になってくるのです。
病気の症状を否定したり変えようとしても無駄に終わってしまうことは明らかなのです。
過食嘔吐の悪循環を止めるには、
まず、この症状を受け容れてあげてください。
この症状で、全体のバランスをとっているのです。
症状のおかげでなんとか保つことができているのです。
症状に感謝してもいいのかもしれません。
そして、その根本にある問題に目を向けていってください。
本当の問題は一体何なのか????
カウンセリングでは、そのプロセスをたどっていって、その源にある本当の問題
を突き止めて、問題解決を図っていくということをやっていきます。
カウンセリングについてはホームページをご覧ください ⇒ http://www.sinbiz.jp/eating/
更にその先どうするのかについてはまた・・・・
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